「資格が無いとなれないのでは?」と思っているかもしれません。
でも実は、プログラマーやシステムエンジニアの仕事に就くには、必ずしも資格は必要ありません。
医師や弁護士のように、国家資格が必要というわけではないので、スキルや能力があれば、誰でもプログラマーやシステムエンジニアになることができます。
しかし、「情報処理技術者試験」に代表されるような国家試験はあります。
情報処理技術者試験は、年2回実施されています。試験はいくつかの部門に分かれていて、システムアドミニストレータという言葉は、聞いたことがあると思います。
また、「ORACLE MASTER」や「Sun Java」、「MCP」(Microsoft Certified Professional)のような、民間の認定試験もたくさんあります。
ORACLE MASTER、Sun Java、MCP は、世界共通の資格で、製品に関する知識やスキルを判断する目安となります。
採用する会社側から見ると、その求職者がどれくらいのスキルを持っているか判断することは、なかなか難しいものです。資格を持っていると、レベルが把握しやすいのです。
専門学校や大学、民間のプログラミング講座を終了してから、就職活動をする場合は、過去の卒業生の実績から、ある程度のレベルを予測できます。
その場合は、資格が無くても採用することがあります。
また、会社によっては、資格取得を奨励しているところもあります。
会社が資格試験の受験料を一部負担してくれたり、資格を取得すると、毎月の給与に手当てがプラスされることもあります。
そのため、会社に入ってから資格を取得するのも手です。
手当ては、試験の難易度によって変わることが多いようです。合格した場合のみ、費用を負担してくれるということもあります。
企業によって方針が違うので、確認してみるとよいでしょう。
多くの社員が資格を取得していると、会社全体の技術力の向上になります。
特に、他社へプログラマーやシステムエンジニアなどの技術者を派遣している会社では、資格を持っている社員が多いと、派遣しやすいというメリットがあります。
つまり、資格は無くても大丈夫だけれど、取得していると、就職や転職に有利なことがあるということです。