でも、「スキルは自分で伸ばす」という考え方がとても大事です。
確かに、社内研修を行なっていて、社員のスキルを向上させている会社は多いですが、社内研修が充実していない会社や、無い会社もあります。
この時、社内研修をしてくれる会社は親切で、社内研修が無くても普通だと考えるくらいのほうがいいと思います。
会社に期待しすぎると、「仕事を十分に教えてくれない」とか、「何も教えてくれないまま現場に配属された」という不満につながる可能性があります。
社内研修というのは、会社側にとってはコストがかかります。社内研修を行なっている時間も、会社は給与を支払わなければなりません。
例えば、学校で学生が授業を受けながら、給与ももらっている状態です。この状態は何か変ですよね?
会社は学校ではありません。
学生の間は、あなたは授業料を払っているので、顧客の立場です。
考えてみれば、学校というのは顧客が怒られることもあるという、不思議な社会です(笑)
でも会社員になったら、給与をもらっている立場ですから、あなたにとっての顧客は会社です。
顧客に教えてもらって、お金もいただくのは変ですよね?
新入社員に対して行なわれる研修は、そのままでは実戦現場で使えないからです。
個人の成長を待っていたら、時間がかかります。コストをかけてでも教育したほうが、会社としてもプラスになるから行なっているわけです。
もしあなたが顧客の立場なら、仕事を頼む時は、プロにお願いするはずです。
プロフェッショナルとは、お金をもらって仕事をし、それで生計を立てている人のことです。
例えば、家を建てる時は、大工さんにお願いします。
その大工さんが、「家の建て方を知らないので、教えてください。」、「でも完成したらお金はいただきます。」と言ったとしたらどうでしょう。
間違いなくそんな大工さんには頼みませんよね。あなたがプロに仕事のやり方を教えて、さらにお金を払うことは無いはずです。
大工さんに頼むのは、既に家を建てる技術を持っているからです。
大工さんは、現場で仕事を覚えます。プロは自分でスキルを磨くものなのです。
またあなたは、家を建ててくれたことに対してお金を払うのであって、現場に来てくれたことに対して払うわけではありません。
会社も同じです。あなたが出社していることに対して給与を払っているわけではなく、プロとしての成果に対してお金を払っているのです。
プロなら自分でスキルアップしなければなりません。
だから、社員研修をしてくれる会社は親切で、してくれなくても普通だと考えるくらいのほうが丁度良いのです。
「スキルは自分で伸ばす!」という気持ちが大切です。教えてもらえるなら、ラッキーです。
特にIT業界は、新しい技術がどんどん出てくるので、社内研修に頼るだけでは、とても間に合いません。
あなたが興味がある技術については、自分で調べて、学ぶ習慣を身に付けましょう。