あらかじめストレス対策を考えておくことは、予防になるので大事なことです。
プログラミングは、ミスの許されない作業です。納期が近づくと長時間労働になりやすい面もあります。
そのため、精神的な緊張が続き、体の疲れもたまりやすくなります。
症状がひどくなると、うつ病(鬱病)になる人もいるので、注意が必要です。
うつ(鬱)とは、気分がめいったり、気力が出ない、不安感が現れる状態のことです。
真面目で、責任感のある性格の人ほど、症状が出やすいと言われているので、気をつけてください。
でもこの性格は、プログラマーやシステムエンジニアに必要な資質でもあります。
上手くコントロールして、ストレスを防止しましょう。
ストレスを防止するには、以下のような点に注意すると有効です。
・睡眠
まず最優先で、睡眠時間を確保するようにしてください。
睡眠時間が不足すると、思考力や判断力が低下します。気分が滅入ることもあります。
眠い時は、そのまま仕事を続けても、生産性は向上しません。ミスも多くなります。
睡眠時間は、最低でも7時間は欲しいです。7時間以下の人は、病気にかかりやすい傾向があるとも言われています。
睡眠をしっかりとると、「あれ?何を悩んでいたんだろう?」ということもあります。
お昼休みなどに、10分~15分くらいの仮眠をとると有効です。
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プログラミングと睡眠の大事な関係とは。
・食事
プログラマーやシステムエンジニアは、開発に集中するあまり、食事の時間が不規則になりがちです。
食事が不規則になると、生活のリズムが崩れやすくなります。
プログラミングは意外と体力を使う作業です。それに脳にしっかり栄養を補給しないと、集中力が持続しません。
だから栄養のある食事は、とても大切なのです。
・タッチタイピング
タッチタイピングができると、プログラミングの時間が短縮できます。また報告書などを書く時間も短縮されるので、ぜひ身に付けておいたほうがいいでしょう。
*ブラインドタッチということもある
タッチタイピングが出来なくても、プログラマーになることは可能です。でも出来たほうが、疲れは少ないです。
例えば、本に書かれているサンプルプログラムを入力したい時、タッチタイピングができると、すぐに試せますが、出来ないと入力が面倒になります。
頭だけで考えるのと、実際に手を動かして試してみるのとでは、得られるものが違います。
でもキー入力が2倍速いからといって、プログラミングが2倍速くなるわけではありません。
プログラミングは、入力するより、思考している時間のほうが長いからです。
タッチタイピングは、必ずしも出来る必要はありませんが、出来たほうが便利なのも事実です。
それにタッチタイピングは、誰でも身に付けることができます。
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1日たった10分の練習で、1ヶ月でタッチタイピングが習得できる方法。
・コミュニケーション
プログラマーは一人で作業をしていると思われがちですが、意外とコミュニケーションの必要な仕事です。人間関係が大事なのは、どんな仕事でも同じです。
現在はシステムが大規模化し、複雑になっているので、一人で作るのは困難です。普通は、複数のプログラマーが、分担してプログラミングを行ないます。
そのため、プログラマー同士のコミュニケーションや、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーとのコミュニケーションも必要です。
プログラマーのような技術者は、元々パソコンの操作が得意なので、報告や連絡、相談をメールでやり取りすることに抵抗がありません。
また、メーリングリストを使って、みんなで情報を共有することもあります。
メールやメーリングリストを使うと、記録として残るので、「言った」「言わない」などのすれ違いを防げるメリットがあります。
離れた場所にいる人と、情報のやり取りをするのにも有効です。
ただ、全てメールに頼ると問題もあります。
隣や向かいの人なら、直接話せば数秒で済むのに、メールを書いて送ると時間がかかります。これでは生産性に影響します。
ある会社では、隣の席や向かいの席とのパーティション(間仕切り)を取り除くことで、社員同士に会話が生まれ、コミュニケーションが改善した例があります。
さらにプログラミングの生産性も向上したようです。
・質問
どうしてもわからないことは、質問できる先輩や同僚を作っておくことは大切です。
数日悩んでいたことが、「聞いたら数分で解決した」ということはよくあります。
でも必ず自分で調べてから、質問するようにしてください。
調べればすぐにわかることまで質問するのは、相手に迷惑です。会社としての生産性も落ちてしまいます。
IT転職や就職で、プログラマーやシステムエンジニアを目指す人は、ストレス対策をしっかりして、長い時間のプログラミングに耐えられる、強い精神力と、体力を身に付けましょう。