新入社員を見ていると、すぐに聞くタイプの人と、自分で調べる(考える)タイプの人に分けられます。
プログラミングの学習なら、本人が納得するまで、時間をかけることができるので、自分で調べたほうが良いと思います。
しかし、仕事としてプログラミングするプログラマーには、納期という時間制限があります。
勤務時間内に仕事をこなせなければ、残業時間が増えてしまいます。
また、プログラミングは複数のプログラマーが分担して行なうことが多いので、一人の遅れが、プロジェクト全体の進捗に影響することがあります。
もちろん自分で調べることも大事ですが、プログラムの生産性という面では、聞いて教えてもらったほうが早いです。
もしかしたら先輩も、「なぜ聞いてこないんだろう?」と思っているかもしれません。
新人の教育を担当していると、「そろそろ○○について聞いてくる頃だな」という時があります。
そのタイミングで質問が無いと、「何やっているんだろう?」と思います。
聞かなければ分からないこともあるのです。
でも、プログラミングの入門書に書いてあるような基本的なことまで聞くのはどうかと思います。少し調べればすぐに分かることは、自分で調べましょう。
先輩があなたに教えている間は、先輩の作業が中断しているということをお忘れなく。
そもそも会社は勉強するところではなく、あなたが身に付けているスキルで、プログラムという成果を出すところです。インプットではなくアウトプットする場所なのです。
あなたが勉強することに賃金を払っているわけではありません。基本的にスキルアップのための勉強は、自分でするべきです。
社内研修でスキルアップさせてくれるのは、親切だと考えたほうがよいでしょう。
要するに「聞くこと」と「自分で調べること」のバランスが大事なのです。
しかし新入社員は、どんな場合に聞いたほうがよいのか分かりませんよね?
そこで、あらかじめ上司や先輩に、わからない時の対処方法を聞いておくとよいでしょう。
個人の解決力を待っていては、生産性に影響するため、会社によっては、分からないところは、すぐに聞くように指導する場合があります。
逆に自分で解決するしかない場合もあります。
先輩に教えてもらう場合は、答えそのものを教えてもらうのが良い時と、解決策のある情報の場所を教えてもらうほうが良い時があります。
情報源を教えてもらえば、次回から似たような問題が起こった時に、自分で解決できるようになります。
困った時には先輩や同僚に教えてもらえるような、人間関係を日頃から築いておくことも、プログラマーには大事なことです。
プログラマーは、意外とコミュニケーション力が必要な職種なのです。
また、常にアンテナを張っておき、時間がある時に広く情報を集めておけば、「確かあそこにヒントがあったはずだ」という感覚が身に付きます。
IT転職や就職をするなら、本やインターネットで、プログラミングに関する情報を集める習慣を付けておくと役立ちます。