でも教えてもらっている間は、先輩の仕事が中断していることを忘れてはいけません。
やはり最終的には、あなた自身で問題を解決する能力を身に付けることが大切です。
それに1年も経つと、次の新人が入社してくるので、今度はあなたが先輩として教える立場になるかも知れません。
もし後輩に質問された時に、「わからない」では恥ずかしいですよね。
あなたがスキルを身に付けるためには、「答え」だけではなく、「調べ方」も教えてもらうとよいでしょう。
答え自体を教えてもらうと、仕事は進み、生産性という面ではよくなるかもしれません。
でもその場限りの問題解決では、次に同じような問題が発生した時に、自分で解決することができません。
そのため、教えてもらったら、後で時間がある時にでも、自分で調べてみましょう。
先輩にプログラミングの参考になる情報の場所を教えてもらったり、社内に参考資料があるなら、目を通しておくことも大事です。
プログラミング言語は、一つを深く習得すると、他の言語は比較的楽に習得することができます。
しかし一つのプログラミング言語しか知らないと、選択肢が狭くなります。システムによって最適な言語は変わります。
そこで、広く浅くでもかまいませんので、他のプログラミング言語の情報も集めておくことをお薦めします。
例えば本屋さんで、プログラミング関係の本をパラパラとめくってみます。表紙や目次を見ておくだけでも効果的です。
図書館で本が借りれるなら、飛ばし読みでかまわないので、目を通しておきましょう。
「へー、こんなものもあるんだ」くらいの感じでかまいません。
軽く目を通す程度なら、心理的な負担は少ないので、普段は読まないような本でも、手に取ることができます。
ページをめくるだけなら、分厚い専門書でも抵抗はありません。
このように、普段からアンテナを張っておくことで、何か問題が発生した時に、「たしかあの本にヒントがあったな」という感覚が身に付きます。
何らかの手がかりがつかめれば、そこから芋ズル式に情報が探せます。
インターネットで情報を検索するにしても、検索キーワードを入力しなければなりません。
キーワードを思い付くためにも、情報を広く集めておくことが有効なのです。
逆に言うと、キーワード程度の情報収集でもかまわないわけです。
必要になった時に詳しく調べればよいだけですから。気軽に情報を集めましょう。